変数
◇ 変数
計算結果を内部の記憶装置に一時的においておくことができる。
そのために用いられる記憶場所を変数という。
変数には,a,b,c,x,yなどの名前をつけて識別する。
変数に値を代入するのにlet文を用いる。
例 変数を使う
10 LET a=2+3
20 PRINT a-1
30 END
◇ let文
代入文では,右辺の値を計算し,その結果を左辺に書かれた変数に代入する。
たとえば,次のプログラムで20行の実行前の変数aの値は10であるが,20行のlet文の実行後,aの値は11になる。
例
10 LET a=10
20 LET a=a+1
30 PRINT a
40 END
<補足>
20行のlet文は,a+1の値を計算し,その後で,その結果をaに代入する。
変数は,新しい値が代入されると,元の値は消滅する。
<参照>let文
本BASICでは,数値変数の初期値は0である。
変数に記憶されるのは(計算結果の)数値であって,計算式ではない。
例
10 LET y=2*x+3 20 LET x=2 30 PRINT y 40 END
30行を実行すると,10行を実行したときにyに代入された数値の3が表示される。
◇ input文
input文を用いると,プログラムの実行時にキーボードから変数に値を代入することができる。
2個以上の変数を書く場合には,それらをコンマで区切って書く。
実行時には,必要なだけの数値をコンマで区切って入力する。
例
10 INPUT a,b
20 PRINT a+b
30 END
Note.
let文と異なり,input文の実行時に計算させることはできない。
たとえば,SQR(3)/2のような数値式を入力として与えることはできない。
◇ 使用文字
BASICでは,PRINT, LET, INPUTなどの機能語は大文字,小文字のどちらで書いてもよい。
変数名も,大文字,小文字のうちどちらを用いてよい。変数名の大文字と小文字の違いは無視される。たとえば,Aとaは同じ変数である。
<注意> 全角文字(LETなど)はプログラムの記述に使えない。