MOD演算子とMOD関数
Full BASICでは,aをbで割ったときの余りを求めるのにMOD(a,b)を用いる。a,bがともに正の整数であれば,マイクロソフトBASICのMOD演算とFull BASICのMOD関数は同じものである。しかし,aが負の数の場合や,a,bが整数でない場合,両者は一致しない。たとえば,
(-1)MOD 3 = -1
MOD(-1,3) = 2
Full BASICでマイクロソフトBASICのMOD演算に相当する結果が欲しい場合には,REMAINDER(a,b)を用いる。
なお,マイクロソフトBASICのMOD演算は定義域が整数となっていて,オペランドが整数でなければ整数に丸められるが,Full BASICのMOD関数やREMAINDER関数は定義域が実数に拡張されている。たとえば, 4.71 mod 3.14 = 5 MOD 3 = 2 であるが,MOD(4.71, 3.14) = 1.57 となる。
<参照>数値組込み関数