BASICが扱う数値は,通常,十進数であるが,OPTION ARITHMETIC 文によって,数値の扱いをハードウェアで直接処理できる浮動小数点数に変更し,処理速度を向上させることができる。
OPTION ARITHMETIC DECIMAL
数値を十進数として扱う。これがBASICの標準で,OPTION ARITHMETIC 文を書かないプログラム単位ではこの状態になる。
OPTION ARITHMETIC NATIVE
数値をintel 80x87の倍精度数(精度は約16桁)で表現する。十進小数を正確に扱うことはできないが,高速である。
OPTION ARITHMETIC文の有効範囲はプログラム単位。数値の受け渡しを伴わないプログラム単位間では,異なる数値の扱い方を指定することもできる。
OPTION文は宣言文。制御文による制御の対象にはならない。
補足(本BASIC独自の拡張)
OPTION ARITHMETIC DECIMAL_HIGH 10進1000桁(超越関数は17桁(末尾偶数))
OPTION ARITHMETIC COMPLEX 複素数
OPTION ARITHMETIC RATIONAL 有理数(無理関数は10進17桁(末尾偶数))
OPTION ARITHMETIC文を書かないプログラム単位での数値は,
オプション−数値
での指定に従う。
<参照> 数値オプション
<参考> 十進BASIC Q&A
十進BASICの数値