数値 ☆☆☆

数値定数
 指数部なしの数値定数は,数字,小数点,正号,負号を用いて書かれる。小数点の手前の0は省くことができる。
例 0.12 を .12 と書いてもよい。

(Note) 小数点の右の0を省いて 23. のように書くこともできるが,JIS規格のBASICでは23と23.が区別されることはない。

指数部ありの形式
例 2.3E4,.23E5, 23E3は 23000を表す。
2.3E-2,.23E-1,23E-3 は 0.023を表す。
(備考)Eは小文字で書いてもよい。
Eの前後に空白を入れることはできない。

加減乗除とべき乗
 加減乗除の演算は,それぞれ,+,-,*,/ で表される。
 べき乗は,aのb乗を a^b で表す。
 計算の優先順位は,べき乗,乗除,加減の順。乗算と除算は同順位。同様に加算と減算は同順位。同順位の演算は左から順に実行される。たとえば,2^3^4は,(2^3)^4を意味する。
 計算の優先順位を変更するために括弧を用いることができるが,括弧が入れ子になる場合もすべて同じ丸括弧を用いる。
 0^0は1と定義されている。

(備考)負号は符号反転を表すためにも用いる。符号反転を表す負号の優先順位は減算と同じ(マイクロソフト社のBASICと異なる)。

(補足)負数の非整数乗はすべてエラーとする。たとえば,(-32)^0.2は数学的には-2であるが,BASICではエラーになる。

数値式
 
数値式の計算結果は16桁を越える精度を持つ。
真の値が16桁以内の十進数で正確に表現できるような(単一の)演算の結果は正確な値をとる。
 たとえば,SQR(49)は正確に7になる。また,7^2は正確に49になる。
(注意)2つ以上の演算を重ねて実行した結果の正確さは保証されない。
   たとえば,SQR(7)^2が7になるかどうかは分からない。
<参照>オプション−数値 表示桁数を多く

<参考> 十進BASIC Q&A Full BASICの数値

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