マイクロソフト系BASICとの相違

変数・演算

●代入にはlet文を用いる。LETを省略することはできない。

○数値に型の別が存在しない。
 DEFDBLやDEFINTなどという命令はない。
 変数名や数値定数の末尾に#,!,%などを付加することはできない。
Note. Full BASICは ! より右(行末まで)を注釈と見做す。
 たとえば,
 PRINT 10! * 20!
 を実行すると10が表示される(200ではない)。

○配列名と単純変数名の重複を許さない。
 たとえば,

 DIM A(10)
 LET A=4
  LET A(A)=A

 は文法誤りになる。

●数値式の文法が異なる。
 A*-3 や A^-2 のような書き方を許容しない。
 Full BASICでは,A*(-3) や A^(-2) のように書く。

<Note> マイクロソフトBASICでは,2^3^4は(2^3)^4を意味する(左から順に実行される)のに対し,2^-3^4は2^(-3^4)を意味する(右から先に実行する)。

○剰余を求めるのに組込み関数のMOD(x,y)を用いる。
補足 a,bが0以上の整数であればMOD(a,b)とa MOD bは一致するが,それ以外の条件では一致しない。詳細
●文字列連結演算子は + ではなく & である。
 マイクロソフトBASICの A$ + "a" は,Full BASICでは A$ & "a" 。

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