グラフィックスの基本
◇ 座標系の設定
set window文を用いて座標系を設定する。
書式
SET WINDOW left , right , bottom , top left 左端x座標 right 右端x座標 bottom 下端y座標 top 上端y座標
例
SET WINDOW -4,4,0,8
x座標の範囲を-4〜4,y座標の範囲を0〜8に設定する。
<Note>
図形を正しく描きたいときには,
right−left =top - bottom
となるように範囲を定める。
◇ 座標軸を描く。
座標軸を描く必要があるときには,組込みの絵定義axesを利用する。
また,座標軸のかわりに格子を描きたいときには,組込みの絵定義gridを利用する。
書式
DRAW axes
DRAW grid
目盛りの間隔を1以外の値にしたいときは,次の形を用いる。
DRAW axes(x,y)
DRAW grid(x,y)
x,yは数値式。
◇ 曲線を描く。
曲線を描く命令は PLOT LINES 。
曲線を描く原理
XYプロッタという装置がある。
曲線はペンによって描かれる。
ペンは紙の上を移動する。そのとき,ペンが紙に接していると線が描かれる。
ペンが上がった状態(紙から離れた状態)でペンを移動しても何も描かれない。
ペンのことを描点といい,
ペンが紙に接していることを描点がオン,
紙から離れていることを描点がオフであるという。
書式と意味
PLOT LINES: x,y 点(x,y)に描点を移動し,描点をオフにする。 PLOT LINES: x,y; 点(x,y)に描点を移動し, 描点をオンにする。 PLOT LINES 描点をオフにする。 なお,プログラムの実行開始直後の描点の状態は必ずオフである。
◇ 例
(1)関数のグラフを描く.
10 DEF f(x)=x^3+2*x+1 20 SET WINDOW -5,5,-5,5 30 DRAW grid 40 FOR x=-5 TO 5 STEP 0.01 50 PLOT LINES: x,f(x); 60 NEXT x 70 END
(2)複数の曲線を描く。
10 SET WINDOW -5,5,-5,5 20 FOR x=-5 TO 5 STEP 0.01 30 PLOT LINES: x, sin(x); 40 NEXT x 50 PLOT LINES 60 FOR x=-5 TO 5 STEP 0.01 70 PLOT LINES: x,cos(x); 80 NEXT x 90 END
◇ 2つの曲線がつながってしまわないために,50行の PLOT LINES を書く。
(3)媒介変数表示
10 option angle degrees 20 SET WINDOW -4,4,-4,4 30 DRAW axes 40 FOR t=0 TO 360 50 PLOT LINES: 3*cos(t),2*sin(t); 60 NEXT t 70 END
(4)極座標
10 SET WINDOW -2,2,-2,2 20 DRAW axes 30 FOR t=0 TO 2*pi STEP pi/180 40 LET r=1+cos(t) 50 PLOT LINES: r*cos(t),r*sin(t); 60 NEXT t 70 END
◇ 直交座標を極座標に変換するには,次のようにする。
LET r=SQR(x^2+y^2) LET t=ANGLE(x,y)